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驚愕の事実 手合い係 投稿日: 2024年05月05日 14:53:41 No.56 【返信】

先ほどの書き込みで大事なこと(?)を書き忘れていました。
C学生名人戦東京地区代表となったよしき君は、
小1で教室入会以来、月に2~3回きちんと通ってきています。
ただし道場にも行かず、大会にも出ず。
私のパソコンにはおよそ1000人の子どもたちの昇級履歴が残っています。
よしき君の場合はこんな具合。
途中に「再認定」とあるのは、あまりに勝ち続けるので、
同じクラスの子たちが気の毒となって特例で昇級したものです。

2018.9=27級 19.3=25級~23級 5=21級 8=20級~18級
9=17級 10=16級~15級 11=12級(再認定)12=11級 
20.1=10級 6=9級~8級 7=7級 9=6級 10=5級 
21.3=4級 11=3~2級 22.9=1級 23.9=初段

この春から友だちと一緒にR盟道場に通いはじめたと聞いていたので、
今回の結果を受けてお父さんにメールで問い合わせしました。
「よしき君はR盟道場で何段で指しているんですか?」
通常であれば、教室段位のほうがR盟道場より厳しめなので、
あるいは道場では三段くらいなのかと考えたからです。
お父さんからの返信。
「道場では最近やっと2級になりました」

最近「やっと」2級になった子が、
同じ日にK修会BとかCとかの強豪クン4人に勝つ。
私「飛車落ちでも4連敗しそうな気がする」
K尾「よしき君は駒落ち強いですから4連敗はなさそうな気が……」
私「なら平手だと?」
K尾「うーん。ふつうは4連敗ですよね」
私「教室史上最大の事件だろうか」
K尾「R君の小2初段でS学生名人戦代表がありますけど、
 たしかにC学生のほうが下剋上は起きにくいと思います。
 史上最大の事件な気がします」


大事件 手合い係 投稿日: 2024年05月05日 12:37:20 No.55 【返信】

●大事件 2024年5月5日

気がつけば前回の書き込みから3ヵ月以上たっていました。
この間、将棋についてよいニュースが皆無という状況。
個人的なことをいえば、手合い係を徐々に引退すべく、さまざまなことをしていました。
教室のほうは事務作業軽減のため、会費振込システムを導入。
日曜道場はN島指導棋士にすべて任せることに。
年のせいといえばそうなのですが、具体的には2日連続で手合いをつけていると、
ただでさえ痛む腰が悲鳴を上げはじめるからです……。
明るい話としては、教室出身の元S励会員が次々に大学に入学。
コーチとして教室に復帰してくれることになり、自給自足体制に一歩近づいてきたことです。
気心の知れた若者たちと行動をともにすると、ちょっぴり若返った気分。
今年のS団戦はチャレンジングな展開になりそうです。

今年は将棋R盟創立100年だそうで、C学生名人戦が特別仕様になったそうです。
これまで同大会は予選なしのオープン大会。
同時期にC学生選抜選手権があり、こちらは各都道府県の代表制です。
有力選手の潰し合いがないオープン大会のほうがおもしろいと思っていたのですが、
今回のC学生名人戦予選は東京、神奈川、千葉、山梨で4名代表というブロック大会でした。
潰し合いはちょっと軽減されるでしょうが、神奈川、千葉と一緒で4人は狭き門。
というわけで、5月3日がブロック大会でした。
保護者の方からLINEで実況中継が送られてきます。
2勝通過2敗失格の予選があって、決勝トーナメントに残ったのがおよそ60人。
4回勝てば代表ゲットとはいえ、K修会BとかCの強豪クンぞろいです。
数えてみると教室生が8人残っている。
四段以上4人、三段2人、初段1人、3級1人です。
実はその4日前、恒例の教室大会を開催したばかり。
二段以上の部は友好教室から20人がゲスト参加してくれており、
当教室の10人を合わせて30人中19人がK修会員というハイレベルな大会です。
おかげでC学生名人戦のトーナメント表を見る私の眼もかなり肥えている(笑)。
若干の贔屓目を加えて、教室四段の4人中2人は行けるのではないか。
そう予想して保護者の方にLINEを返したのでした。
そしてトーナメント開始。

1回戦。
本命四段のうち2
人がまさかの敗退。
プリンスたくや君はK修会B2の強豪クンに及ばず。

2回戦。
エースゆうと君敗退。
4日前、教室大会3級~4級の部で優勝したしゅうま君K修会B2に敗退。
しゅうま君は教室卒業生で、いまはときどきスポットで受講しています。
実はそのしゅうま君、1回戦でK修会D1の子に勝っている……。
後日、私とK尾師範代が交わした会話。
私「しゅうま君はいくらなんでも3級じゃないよね。もっと上だろう」
K尾「いや、3月に指しましたけど、まさに3級でした(笑)」

さて2回戦でミラクルを起こしたのが初段のよしき君。
以前、この掲示板で小3で詰パラを愛読していた6級時代のよしき君を紹介しました。
その後、じわじわと力をつけてきて今は初段トップ。
教室大会では2級~初段12人のリーグ戦で11連勝して貫禄を示しました。
いよいよ二段に迫っているとはいえ、次の相手が教室大会S級優勝者。
K修会員ではありませんが、五段クラスの実力者です。
私が賭けるとすれば、10回指して全敗に1000円(笑)。
でも勝っちゃいました。

3回戦。
ダークホースの四段けんた君と、三段そうき君が勝ちつづけて代表決定戦進出。
よしき君の相手は先ほどしゅうま君に勝ったB2君です。
同じく10回指して全敗に1000円、いや奇跡は2回続かないので5000円(笑)。
でも勝っちゃいました。
横て見ていたひろき君によると、劣勢の終盤戦で妙手が出ての逆転劇。

代表決定戦。
けんた君はK修会で格上の子に勝って代表ゲット。
よしき君の相手はやはり教室生のそうき君。
これは掛け率がだいぶ下がり、10回指してそうき君8勝に1000円(笑)。
これもよしき君が勝っちゃいました。

乗り物酔いがひどく、この日も会場まで休憩しながら到着したよしき君。
お父さんから全国大会が名古屋と聞いて、即座に辞退を表明したそうです。
さすがに周囲の空気を読んで出場を決意したそうですが、どうなるでしょうか。
その前に、こんどの教室でどんな成績になるか興味津々です。


修正 手合い係 投稿日: 2024年01月30日 18:26:57 No.54 【返信】

 コロナ発症から6日が経過し、晴れて釈放の身となりました。
 おかげさまで発熱もほぼ初日だけ、咳もおさまり、ごく軽症で済んだ感じです。
 この間に本を4冊、映画を8本。見てなかった連続ドラマ6時間分。
 ネット環境のおかげで、昔の病人と比べると信じられないくらい恵まれていますね。
 
 プロ棋士の成績の話ですが、不明だったデータがすべてわかりました。
 もんじゃ記者にでも調べてもらおうと思っていたら、これもネットで簡単。
 積み残しになっていた「勝ち越し引退」は下記の通りでした。

●第1グループ(43~77)
 勝ち越し引退は35人中6人。17.1%
 このグループで気になっていたのは戦後第1号のМ田Y三でしたが、4割5分6厘と撃沈。
 44の荒法師NR照はどうかといえば、4割8分とこれも残念……。
 A級経験者のK谷T人、О友Nの2人が勝ち越していました。

●第2グループ
 ここは不明だった5人全員アウト。
 勝ち越し引退は36人8人で22.2%です。

 全体では108人中21人、19.4%(一部推定)。

 いちどでもA級になった人が30.5%だったことを考えると、ほんとうに狭き門です。
 繰り返しになりますが、21人中非A級経験者はわずか2名。
 うち1名はまだ現役のN村О九段です。
 ぜひ73勝の「貯金」を守り通していただきたいと願うばかり。


蛇足 手合い係 投稿日: 2024年01月28日 10:54:31 No.53 【返信】

 昨日の書き込み、あまりにも長くなってしまって見直すのが面倒になり、そのまま投稿してしまいました。読みにくくてすみません。
 途中にミスタッチもありました。私が知らなかった棋士の名前、D達Y夫さんです(後のほうがT達になってる…)。大昔の棋士はともかく、私が社会人になった年にプロ入りしたA木Kさんも初耳。このあたり、40歳すぎて将棋ファンになったハンディが大きすぎる。
 それはともかく、昨日の書き込みで全体の結果をまとめるのを忘れてました。棋士番号43~150の108人の累計は次の通りです。

〇B1以上達成者 108人中48人(44.4%)
 ※うちA級経験者 108人中33人(30.5%)
〇60歳順位戦達成者 108人中31人(28.7%)
〇勝ち越し引退者 83人中19人(22.8%)一部推定

 151番(N川K二八段)~250番(S藤K俊七段)の順位戦最高クラスはどうか。まだ現役バリバリなので、今後の更新があるとはいえ、ほぼ40歳以上なので最高クラス更新があっても2~3人と思われます。
 数えた結果は151番~200番はA級12人、B1が5人。12人中9人は175番以降で、そのうち7人がタイトル経験者といえば、およそのメンバーがわかりますね。
 201番~250番はA級9人、B16人。
 合計すると、100人中A級21人、B1以上が32人となります。

 思い切り単純化すると、昔は半分弱がB1に上がり、3割がA級到達。
 いまは3分の1がB1に上がり、2割がA級到達。キツい。

 さらに若手はどうか。251番~300番はまだ20代を含みますが、すでにA級10人、B1が3人。あと何人増えるか、ほぼ判明するのは10年後です。


将棋の殿堂 手合い係 投稿日: 2024年01月27日 19:13:42 No.52 【返信】

 コロナ禍がはじまって4年。これまでにも何度か感染を覚悟したことがあります。そのつど病院や自宅で検査をしてセーフだったのですが、ついにやられてしまいました。
 実はその直前、20日の土曜日にウイルス性胃腸炎というのに罹って七転八倒。翌日の日曜道場はとても行ける状態になく、安静にしていたところ、月曜日には回復していたのです。
 夕方に出かけて剣道場で軽くチャンバラ。火曜日と水曜日は自宅でいろいろと作業をしていたところ、夜になって発熱しました。翌朝も37.4°あったので、もしやインフルエンザかと思って病院へ。検査の結果がコロナ陽性だったというわけです。
 自分としては感染リスクの高い行動はゼロに近い。今年に入ってから、外での宴会は2回だけで、それも完全個室です。剣道場にいたのは10人で全員シロ。これはもう、往復の電車以外に考えられません……。ともあれ禁錮5日の刑に服役中。
 さいわい軽症のまま推移しており、3日目の今日は熱も下がってあとは咳と若干の胸苦しさが残るだけとなりました。自室に籠っているといっても、未読の本は山ほどあるし、UNEXTで映画も見放題。いくらでもヒマは潰せるわけですが、ずっと前に軽く着手して放置してあった手合い学のテーマを思い出しました。せっかくなので片づけておきましょう。

 今回のテーマは、いってみれば「棋士人生の勲章」です。連勝記録とか、タイトル戦登場とか、短期的なものではなく、トータルな物差しで見るとどうなるか。
 私がかねてより考えているポイントは3つ。すべて達成した人を「殿堂入り」と呼ぶことにしましょう。

 順位戦でB1以上に昇級した経験がある。
 60歳で順位戦を指す。
 通算成績で勝ち越したまま引退する。

 もちろんA級に上がれれば文句なしですが、他の2点と比べてハードルが高すぎるという印象がありますよね。本掲示板の読者なら、A級でなくB1としたところに、多少の身贔屓を感じるかもしれません(笑)。
 ともあれ、この3点自体の難易度を知らないままにしておくのは、手合い学者としてどうかと思い、とりあえず棋士番号順に調べはじめて放置してあったのでした。
 なぜ放置してあったかといえば、たとえば引退棋士の通算成績一覧が見つからないという事情もあります。また順位戦は昔よりいまのほうが全体の棋士数が多いのに、B1以上の人数はさほど増えていないので、一概に比較しにくい。60歳順位戦も同じ事情がある上に、余力を残して引退するとか、棋士人生延命のためのフリークラス転出もある。
 そうはいっても興味はあるので、3つほどに年代を区切って調べてみました。
 対象は戦後になってプロ棋士になった棋士番号43のМ田Y三から77のN藤K夫が第1グループ、78のD達Y夫から113のA路H茂、そして第3グループはまだ現役のA野T市九段から150のU山Y行七段まで(ところでT達Y夫さんって知ってますか?)。区切りはおおむね人数をそろえた以外に意味はありません。第3グループには8人の現役棋士がいますが、勝ち越し引退以外の項目は結果が確定しています。

 まずは結果を書いておきましょう。

【第1グループ】
B1以上達成者 35人中18人(51.4%)
 ※A級経験者 35人中12人(34.3%)
60歳順位戦 35人中10人(28.6%)
勝ち越し引退 15人中4人(26.6%)
 ※20人は通算成績不明

 このグループでは35人中4人が60歳未満で死亡。勝ち越し引退は全員がA級経験者だった。通算成績がわかっているA級経験者が8人なので、半分は負け越し引退。
「殿堂入り」は15人中3人で、K藤H二三、A吉М夫、N藤K夫。F上T也はA級、勝ち越し引退ながら、連盟会長になったこともあり58歳で引退。
 通算成績不明の20人中、他の2点を達成しているのは、最高A級のМ田Y三、同B1のS平Y男。すべてのグループで最高B1勝ち越し引退が1名であることを考えると、このグループの「殿堂入り」は35人中3人ないし4人と推定される。
 なお60歳順位戦という点では、37歳でプロ入りしたK村F男が最高C2ながら達成。第2グループには最高C1で、しかも通算勝率3割9分5厘ながら60歳順位戦を達成したK口老師がいる。この2人こそ無事是名馬というべきか。

【第2グループ】
B1以上達成者 36人中17人(47.2%)
 ※A級経験者 36人中13人(36.1%)
60歳順位戦 36人中12人(33.3%)
勝ち越し引退 31人中8人(25.8%)

このグループも5人が60歳未満で死亡。A級経験者の勝ち越し引退は12人中7人(1人は通算成績不明)。うちY長、N原という大棋士2人が60歳前に順位戦をリタイアしている。厳しいようだがこの場合の「殿堂入り」からは除外せざるを得ない。同じく通算勝ち越しながらI谷SとМ安H光は60歳未満で死亡。K浦Оはフリクラ転出。
というわけで「殿堂入り」はA級経験者でО内N介、K山K澄の2名のみ。特筆に値するのはN村K義が最高B1で「殿堂入り」を果していること。逆にA級かつ60歳順位戦達成者であるМK二が通算勝率4割9分6厘、A路H茂が4割9分9厘3毛(!)とものすごく惜しい。関係ないが、МK二の59歳にしてB1昇級という記録は破られることがあるのだろうか……。さらに余談。通算勝率3割1分3厘、31連敗という大記録の持主は、棋士生活34年で最高B2。知らなかったのは私くらいのものだろうか。ちなみに通算勝率の最低記録は3割0分6厘2毛。通算勝率4割未満は今回わかった83人中16人だった。

【第3グループ】
B1以上達成者 37人中13人(35.1%)
 ※A級経験者 37人中8人(21.6%)
60歳順位戦 37人中9人(24.3%)
勝ち越し引退 推定37人中7人(18.9%)
 ※まだ現役の棋士11人を含む。順位戦については全員が確定。現役11人中通算で5人が負け越しており、数字的に巻き返しは非現実的。逆に現状勝ち越している6名は最低でも73勝の余裕があるので、勝ち越し引退と推定した。

 数字から明らかなとおり、前の時代と比べて急に厳しくなっている。その要因は棋士数の増加が一つと、すぐ下の最強世代が嵐のように襲いかかってきたからだろう。
 さすがなのはA級経験者で、「殿堂入り」確実なのがT川K司十七世、T橋М雄、SA初代竜王の3人。他にN村Оが最高B1で「殿堂入り」濃厚。N村九段は最低でも68歳順位戦が確定しており、記録をどこまで伸ばせるか。また、N村九段とF崎九段は非A級タイトル獲得者という前人未到の記録を残しそうだ。N村九段がこれからA級に上がらなければ、だが。

 長々と書き連ねてきたが、「殿堂棋士」3条件のうち最大の難関は「勝ち越し引退」だった。その割合はA級に上がるより低い。「手合い学」としては久々に意外な結論となった。
 棋士番号43番以降で通算勝率6割以上はN原М十六世とМ安H光の2名のみ。それ以前ではО山十五世以外にいるのだろうか。T川十七世は最近6割を切ってしまい、М内十八世とS藤前会長も苦しくなってきている。H生十九世は確実として、F井S太八冠の生涯勝率はどのくらいになるのだろうか。うーむ、知りたい(笑)。


帰ってきた将棋盤 手合い係 投稿日: 2023年11月22日 16:57:44 No.51 【返信】

 早いものでО塚にあった将棋鮨屋「S屋敷」が閉店して19年になります。
 もはやご存じの方も少なくなっていますが、店主のH本さんは大の将棋好き。当時、還暦にして27歳年下の店員さんと結婚してわれわれを驚愕させました。
 閉店後、会場は降段社の剣道場やスナックKなどを転々としており、H本さんも時々参加していました。
 会場がE古田に移ってからは音信も途切れがちになり、ついには電話もメールも通じなくなって現在に至ります。店の名前は24の共用ハンドルネームに残っており、それを見るたびにどうしているかなあと思い出しておりました。
 そのH本さんが突如として出現したのが10日前。
道場の管理人さんから私に、「H本さんという方がいらして荷物をお預かりしました」とメールがありました。剣道関係の知人でH本という人は思い当たりません。
首をかしげながら道場に行くと、師範室に脚付きの将棋盤が二面、でんとばかりに鎮座していたのです。ただちに坊主頭のH本さんを思い出したのは申すまでもありません。
将棋盤の上にはエンピツで書いた几帳面な手紙が置いてありました。
「お借りしておりました将棋盤お返しせずにおりました。大変遅くなりましたがお持ちしました。そのうちお顔を見ることを楽しみにしています。 H本」
 おそらく私の電話番号も消えてしまったのでしょう。いきなり剣道場に将棋盤を持ち込んだばかりか、自分の連絡先も書いてない。相変わらずそそっかしいH本さんなのでした。
 二枚落ちの下手で「行くんでしょうねえ!」と叫びながら無謀な飛車切りを敢行していた楽しそうな姿が目に浮かびます。
 さて問題は将棋盤。なぜ脚付きの盤がS屋敷にあったのか。
 ひとつは桂の4寸盤、もう一方は榧の5寸盤。
 裏返してみてナゾが解けました。
「平成十四年 八段 S A」と署名があります。
 時あたかも名著「Sノート」の刊行直後。S励会のN島三段(当時)が鮨屋で将棋を教えていると聞いたS八段が寄贈してくださったものでした。
 誰かS励会員の練習用にあげようかと思いつつ、いまや脚付きの盤で棋譜並べをする人種は絶滅危惧種ですよね……。S八段署名入りの将棋盤争奪大会でも開催しますか。

 1ヵ月ほど前にT村S司さんの訃報にまつわる思い出を書いたのでしたが、最近では元О関A潮やS価G会I田D作が鬼籍に入りました。
 私が取材でA潮関に会ったのは40年ほど前。上野の中華料理店で話を聞いて帰ろうとしたら「もう一軒行こうよ」と誘われました。おそらく女性記者と一緒だったので、そちらが目当てだったでしょう。連れて行かれたのはG座のクラブ。当時の出版社は会合費に関してザルだったとはいえ、大関にがぶ飲みされたらどうなることかと気が気じゃない。二度目にトイレに立って戻ってくるとA潮がこんなことを言い放ちました。
「アンタ、小便近いな」
 余計なお世話どころではない(笑)。おまけに女性記者に向かってこう付け加えたのです。
「小便が近い男はだいたいモテないんだよね」
 1歳年下の相撲取りに言われ放題の夜でした。
 
 ついでにいえばI田D作に会ったのも同じころのことです。なんとか会長インタビューにこぎつけようとS価G会広報部に談じ込み、G会員男女50人に話を聞くという辛抱を1年近く重ねたのでした。
ついにその日が訪れて、書き手のSさんと一緒にご対面。辛抱が実ったと思いきや、面会時間はわずか2分でした(笑)。
Sさんにどう思ったと聞かれたのですが、感想といってもほぼ握手しただけです。
「そうですね……しいていえばガンモドキみたいな手だったかな。外はカサカサ、中はプヨプヨ」
 Sさんが書いた記事にはその感想がそのまま掲載されました(笑)。そのSさんも昨年、鬼籍に。諸行無常を感じるばかりです。


祝! 1部優勝、5部準優勝 手合い係 投稿日: 2023年10月23日 16:11:00 No.50 【返信】

苦節19年、ついにこの日がやってきました。
宿願の社D戦1部優勝!
選手のみなさん、おつかれさまでした。
初めて参戦したのが2005年で、このシーズンは3部で5勝10敗13位。
このころは3部リーグが3つあって、いちばん下が4部でした。
以下、リーグと順位を羅列すると――
06年:3部8位、07年:3部優勝、08年:2部15位、09年:3部4位、
10年:3部4位、11年:2部5位、12年:2部準優勝。
13年:1部9位、14年:1部9位、15年:1部12位、16年:2部優勝。
17年:1部6位、18年:1部準優勝、19年:1部4位。
20~21年はコロナ禍のため交流戦となり、22年は1部準優勝。

この間にE古田教室チーム、心の駒チーム、S神井教室チームが参戦し、
メンバーもずいぶん入れ替わりました。
今期最終日はメンバーが全員集合。
スタート時はK田と同勝ち点で勝ち数0.5差の2位につけていました。
1局目を7で制して逆転し、2局目も5-2と絶好調。
ライバルの状況を視察に行ったら、自分の対局が終わった縁遠さんに呼び止められました。
「ウチはよくて4―3、ヘタすると負けもありそうです。
自分の立場でこういうのもナンですが(笑)、おめでとうございます」
なんと向こうからギブアップ宣言が出たのでした。
3局目も5-2でついに優勝。
最高殊勲選手は次々に強豪を倒した勝負師N君でしょうか。
祝勝会でいささか飲みすぎ、久々に二日酔いになった手合い係でした。

この日、かなりのピンチに陥っていたのが2部E古田教室。
12位~14位が入替戦で、暫定11位です。
しかも12位のエヌイーシーとは勝ち点が同じで勝ち数1差、
最終局が直接対決というしびれるような展開となりました。
今回は3局しかないので、各チーム7人ちょうどになるのが理想です。
5部と6部は早めに7人のメンバーが確定。
2部は教室ОBの高2・ゆうすけ君と高1・はると君を用意しており、
さらにシャイン君友人のT田君が入って7人ちょうどとなっていました。
ところが土曜日夕方、つぎのすけ君発熱の悲報が……。
急遽F女子大I准教授にSОSの電話をしたところ、先約あり。
そこで思い出したのが薩摩隼人のT大将棋部ОB、A村君です。
今期の社D戦でも毎回見かけるのに指している気配がなかった。
連絡したところ、「自分は学生時代から観る将なので、ふつうは指さないのですが」といいつつOKしてくれました。
ゆうすけ君かA村君のどちらかが5部に回ればちょうどになる。
しかもこの2人、24レーティングもまったくの互角。
そこでまずゆうすけ君に聞いてみました。
「2部のピンチを凌ぐ救世主となるか、5部を優勝に導いてヒーローになるか」
迷ったゆうすけ君でしたが、最後は5部を選択して選手決定。
紆余曲折の結果、2部は今期最強メンバーとなり、
5-2、7-0、5-2と危なげなく残留を決めたのでした。
この日、殊勲の金星を挙げたのは体重28キロのひろき君。
横にその4倍の重量を誇るA村君がいるので、真ん前にいかないと姿が見えない(笑)。
最終局、ひろき君の相手は元アマ名人の古豪、N岡さんです。
私が見に行ったときは最終盤で、ひろき君が鮮やかにN岡さん玉を詰ませているところでした。
「ひろき君、いまの棋譜を取って後で送って」
「いいけど、なんで?」
当然ながら相手が何者かまったく知らないのでした(笑)。

問題の5部は開始時点で1位と勝ち点同じ、勝ち数1差の2位です。
1部と似た状況で直接対決もなく、お互いに何勝稼げるかの勝負。
1局目はお互いに6-1で差は変わらず、2局目でこちらが追いついた。
この時点で下のチームが脱落しており、昇級は確定していました。
れおん君、しゅん君、はるた君の小学生トリオはこの日も絶好調。
絶体絶命のピンチも鼻歌まじりに乗り切っています。
この前日も教室で7~8局をこなしている将棋キッズと、
日ごろほとんど指していないオジサン、オジイサンたちとの差は歴然。
特にしゅん君は毎局マイナス2000くらいからの逆転で3連勝してしまいました。
最終局は4-3で、ライバルチーム7-0。
残念ながら準優勝に終わりましたが、来期は4部です。
小さい子たちが中心になって、翌年も同じメンバーで昇級を目指す。
いまから6~7年前のE古田教室チームの状況に似てきました。
楽しみです。

唯一、消化試合ムードだったのが6部。
万一3連敗しても、勝ち数の関係でほぼ降級はなさそうです。
裏を返せば、あまりに3-4負けが多い……。
数えてみるとここまで12局中、4回も3-4で涙をのんでいます。
ひとり気を吐いてきたのが大将はるき君。
なんと大将席で7連勝中でした。
しかもなぜか他のポジションにつくと2勝2敗の指し分けなのです。
はるき君、前日の教室では惜しくも二段昇段を逃しているので、
この日3連勝なら二段認定という約束をしていました。
1局目、はるき君勝つもチーム3-4。
2局目、はるき君負けてチーム3-4。
まるで呪われているようなスコアです。
3局目も迷わず大将を希望したはるき君の潔さに、私も思わず「勝ったら二段」と声をかけました。
きっちり勝ち切ったはるき君でしたが、チームは3.5対s3.5の引き分け。
結局この日を合せて3-4が6局というまことに非効率的なシーズンとなり、20チーム中13位。
無条件降級は免れたものの、勝ち数からすれば10位には入りたいところでした。

いろいろありましたが、各チームともよく戦いました。
監督のみなさん、おつかれさまでした。


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